そんなに、お上から褒めてもらいたいか!

春の叙勲の発表があった。旭日賞は政治屋と民間人で、瑞宝章は公務員が対象らしい。
そのなかの桐花大綬章という特等は元最高裁長官がとった。
続いて旭日賞での1等賞は、亀井静香という元国会議員と大手企業の元会長や元最高裁判事国家公安委員長らだ。
次に2等賞、ここには元国会議員らとやはり大手企業の元会長、社長らの名前が並ぶ。さらに3等賞には元県議、都議らとやはり元社長、会長らが目立つ。
そうして旭日小綬賞、いわゆる4等賞に俳優や映画監督の名前が出てくる。
新聞に4等賞となった或るジャズトランペッターのコメントが載っていた。
曰く、「(賞は)ジャズ、音楽がいただいたと思う。担ぎ出されたのがボクなだけで」
このトランペッターは、2017年コンサート中ご機嫌でソロ演奏をしていた中学生のドラマーに暴行をした張本人だ。アドリブはジャズの醍醐味だが、そのソロが長すぎたことが気に食わなかったらしい。それにしても、いきなりスティックを取り上げ、往復ビンタをくらわすなど、真のジャズマンとはとても思えない。ジャズ魂を失くしたタダの技巧派か。せっかく盛り上がった会場の熱気を一気に凍りつかせた。

そして、今回の4等賞だ。ジャズマンはいわばアウトサイダーだ。映画監督も同じ。それをお上から褒めていただいて感激している。しかも、亀井という政治屋は1等賞で自分は4等賞。縁故主義で独裁化を進める現首相の安倍も引退すれば、(不正不義が糾明されない限り)当然特等扱いだ。
政治屋の方がそんなにも偉いのか!オレらより格上だと言うのか!などと憤慨しないのだろうか。
結局は、その程度のモノということだろう。