2005-05-31から1日間の記事一覧

詩>夏のはじめの窓辺で

あのひとは斜めに背中を向けたまま 窓の敷居に肩肘をかけ 遠くの 夏のはじめの空を見ている 窓の向こうに風景はない あるのは空だけだ ときおり窓枠いっぱいの風がふいて 長い髪が頬にかかる それを気にも止めず あのひとは窓辺にじっと凭れている 来るはず…