2008-01-01から1年間の記事一覧

詩>嫌われてやろう

ちくちく嫌みを言ってやろう ねちねち小言を言ってやろう 小馬鹿にしてやろう たまには罵ってやろう 平気でオナラをしてやろう ゲップもしてやろう 髪は一ヶ月くらい洗わないでおこう 家事を一切手伝わずに 料理にはいちいちケチをつけてやろう 優柔不断なく…

詩>恋愛小説でも

もう随分と長い間 ヒトに恋していないことに気がついた ---と書いてその後がつづかない 昨日、鉢植えのリンドウを買い 出窓に飾った ずっと以前には花言葉をいくつも覚えたこともあったが ほとんど忘れてしまった 夜の深みで忘れていた人たちのことを想い…

去年も書いたが、今年も書く!

何と言っても、夏が一番好きだ! いつまでも夏を満喫していたい。 ところが、だ。 テレビ、ラジオ、また新聞紙上で、それが情報の先取りとばかりに、 「暦の上では…」などと8月初旬、正に盛夏のときからホザき始める。 当然、そのフレーズを聴いた瞬間にス…

詩>きみと別れを告げて

きみと別れを告げて一年が過ぎ ひとり車を走らせる 日曜日の郊外 行く当てはない ふとした気まぐれから 次々にすれ違う車の助手席にきみの姿を捜した もちろんきみとそんな風に出会うことなど そうそうありはしない けれども それを始めるとなかなか止めるこ…

詩>せめてもの思いに

夏の名残も失せて 寂しい風が一日吹いていた 義理の父が息をひきとった そんなときにもボクは マンションの隣室と諍いを起こしていた もはや快復の見込みはなく 昨日のうちからデジカメで撮った義父の写真を ペイントショップで加工した なかなかの出来に満…

詩>泣きたい気分の

泣きたい気分の夜だった 殊更何があったわけではなかったが 声を上げずにしんみりと涙したい そんな気分の夜だった 唐突だが 家畜として生まれても子ブタは希望を持ちつづけるだろうか 屠られる若いウシの哀しさはどれだけ深いだろう 折よく雨も降りだした …

詩>ここにいる

ここにいる しばらく訪ねるモノもない ここにいる ここにいて本も読み飽き 窓の向こうの空に時間(とき)の移ろいを眺めている 一昨日もここにいた そうして無為に日は暮れた せめても思いからDVDで旧い名画を観 心ゆくまで泣いた 昨日は雨だった やはりここ…