2005-09-01から1日間の記事一覧

詩>姉のように青空が覆い被さってくるのだった

夏と青空と運動場と 運動場の真ん中に 帽子を目深に被った少年のぼくが立っている うしろの空は気の遠くなりそうなほど深く青い 壁面も内庭も濃い影に塗りつぶされた コの字に建つ木造校舎 何ものかの気配で 姦しい蝉しぐれがたちまち止むと ゆるやかな時間…