2006-09-22から1日間の記事一覧

こころは何を帆にして漂うだろう

日々抄 血液の塩分の濃さは 海のそれと同じらしい 鳩尾の辺りに耳を澄ませば 潮騒が聞こえてくるだろうか 肌に一筋の鋭利を走らせ 滲み出る血の珠を舌先で掬って 夏を思うとき 僕という海原に こころは何を帆にして漂うだろう