こころは何を帆にして漂うだろう
日々抄
血液の塩分の濃さは
海のそれと同じらしい
鳩尾の辺りに耳を澄ませば
潮騒が聞こえてくるだろうか
肌に一筋の鋭利を走らせ
滲み出る血の珠を舌先で掬って
夏を思うとき
僕という海原に
こころは何を帆にして漂うだろう
血液の塩分の濃さは
海のそれと同じらしい
鳩尾の辺りに耳を澄ませば
潮騒が聞こえてくるだろうか
肌に一筋の鋭利を走らせ
滲み出る血の珠を舌先で掬って
夏を思うとき
僕という海原に
こころは何を帆にして漂うだろう