怒りのあまり涙が出た…

北海道・滝川市で昨年9月に小学校6年生の女の子が自殺した事件で、
遺族が「自殺はいじめによることが明らか」と訴えているのに対し、
同市教育委員会は「原因は特定できない」と反論している。

市教委の千葉潤指導室長は
「(遺書に書かれているような)無視が即、陰湿ないじめに結びつくとは思わない。
遺書の中身自体は学級でよくあること」と答えている。
無視とはその人格の全的な否定を意味する。
これが陰湿でなくて、他に何があろう。
このようなことが「学級でよくあること」としていいのか。
よくあっていいい筈がない。
これは露骨な逃げ口上だ。

同市教委は今日2日、記者会見を開き
「児童の心のサインをつかめなかったことはお詫び申し上げますが、
現時点ではいじめの事実を確認できていません」と話した。
今もって「いじめの事実を確認できて」いないとする連中が、
「児童の心のサインをつか」んだところで、何をするつもりか。
ここで述べたお詫びも単なるパフォーマンス程度のものだろう。

さらに安西輝恭・市教育長に至っては、
「ささいな言葉や行為であっても無視することはできませんが、
一方でその受け取り方は人によってさまざま。
いじめを裏付ける決定的な事実は出てきていません」と発言した。

「キモイッ!」などと言われているのに、
”受け取り方は人によってさまざま”とはふざけている。

事件からすでに一年経つのに、
「いじめの事実を確認できていません」か。
何年掛けようが、そのような事実を確認することはないだろう。
すでにその事実は明らかなのにもかかわらず、
未だそれを認めようとはしないのだから。

少女を死へと追いやった連中に
これらの者らは加担しているようなものだ。
ある意味、この少女は二度殺された。

怒りのあまり、涙が出る。

滝川市教育委員会
〒073-8686 北海道滝川市大町1-2-15 滝川市役所 教育部
電話 0125-23-1234(代) FAX:0125-24-1024
メール:gakukyou@city.takikawa.hokkaido.jp

 ◇遺書の内容

『学校のみんなへ

 この手紙を読んでいるということは私が死んだと言うことでしょう

 私は、この学校や生とのことがとてもいやになりました。
それは、3年生のころからです。なぜか私の周りにだけ人がいないんです。
5年生になって人から「キモイ」と言われてとてもつらくなりました。

 6年生になって私がチクリだったのか差べつされるようになりました。
それがだんだんエスカレートしました。
一時はおさまったのですが、周りの人が私をさけているような冷たいような気がしました。
何度か自殺も考えました。

 でもこわくてできませんでした。

 でも今私はけっしんしました。(後略)』

『6年生のみんなへ

 みんなは私のことがきらいでしたか? きもちわるかったですか?
 私は、みんなに冷たくされているような気がしました。
それは、とても悲しくて苦しくて、たえられませんでした。
なので私は自殺を考えました。(後略)』