2006-04-09 夜が来るたび僕は君の愉快な夢にうなされる 酔いはささやかな偽りの快楽 言葉をグラスに注ぐと琥珀色の心騒ぎが展がり透ける 夜がヨルを演じ切っている だから 僕は陽気になる 僕は喃語で世界について語る 女は微笑む 僕には女の心を匿した瞳だけが見える しかし 愛は一本のタバコのように切なく僕を誘う 静かな時間の震えに僕の指先も顫え出す 現在 何を語る意味があろう 信ずることの免責に僕はうっとりとする やあ きみの庭先の花は元気かい 眩し気な顔が垣根の向こうに覗いているね 夜が来るたび僕は君の愉快な夢にうなされる