背中が冷たくなるような話だ

この9月に青森県内で催された「教育改革タウンミーティング」で
内閣府などが教育基本法改正案に賛成する立場から質問するよう参加者に依頼していたらしい。

こんなことまでして何とか法案を通すための工作に余念がないとは、
背中が冷たくなるような話だ。

アベ政権が進める教育改革の支援に「日本教育再生機構」なるものを設立、
新しい歴史教科書をつくる会」元会長をその代表に据えた。

自分ら一族郎党は管理する側の選民として、
国民を何としても管理し、思惑通りの経済戦略を進めたいのだろう。

1兆5千億円もの運用資金を持つアメリカのカーライル社は、
その投資を防衛部門に向け、軍事紛争や武器支出から膨大な利益を得ている。
(出典>「帝国を壊すために」岩波新書p.44 以下同)
会長兼取締役に元国防長官、パートナーに元国務長官ほか錚々たるメンバーが
経営陣として収まる。
また、父ブッシュがアジア市場におけるカーライル社の口利きを務め、
莫大な報酬を得ているとの話もある。

周知のところだが、ブッシュジュニアも、副大統領チェイニーも
石油産業に関係して巨万の富を築いた。

アベ、アソウ、ナカガワらが言う国際貢献とは、
市場拡大のための方便であることは判り切ったことだ。
そのためには、愛国心というものを持ち出し、
自分達のやることに一切口出しさせまいとする。

一兵卒として組織に組み込まれれば、
どこに行くか、行かないか、
何をし、何をしないかなどの決定権はほぼ奪われる。

国のためと、命を散らしていく戦場のはるか彼方で、
指揮する者らとその仲間達は酒に酔い、旨いものに舌鼓を打ちつつ談笑し、
いかに自分らの権益、利益を守るか、
さらに増やしていくかということにのみ心を砕いているのだ。