『あるある…』問題よりも遥かに重大な問題

巷間で今取り上げられている『あるある…』問題だが、
テレビ・マスコミにはこれよりも遥かに重大な問題が放置されたままだ。

先日、ある新聞の地方版に小さな記事が載っていた。
ある印鑑販売会社が訪問販売で表札を販売、
そしてそれを納品する際に「鑑定士」なるものを同行させ、
「お客さんの名前は、画数が良くない。悪いことが起こらないうちに、印鑑で直そう」などと
根拠のない話で不安を煽り、印鑑を強引に購入させていたというものだ。
(ネット上にも配信があった。http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000000701240002

ネット記事にも「根拠のない話」とあるが、
そうした根も葉もない話を実際、テレビなどではうんざりするほど垂れ流している。
スピリチュアルだとか、守護霊だとか、自縛霊だとか。
事件に取り上げられた姓名判断もそうだし、血液型による性格判断もそうだ。

しかも、そうした根も葉もない偽情報、
例えば血液型性格判断による性格の決め付けや相性の好悪指摘などによって
個人が先天的なことで差別を受けるケースが多々あるなど
決して看過できない重大な問題であるにもかかわらず、
甚大な影響力をもつテレビ局は「バラエティ番組だから」などと釈明、
全く以って無責任極まりない。

今回の捏造事件を機にすべての番組での偽情報を洗い出すとともに、
事あるごとに言われることだが、
視聴率至上主義に毒された体質の改善に勤しむべきだ。

TBSにも日本テレビにもフジテレビにも三省を促したい。
スカイフィッシュ』なるものをでっち上げた上で散々に焚き付け、
日本テレビにそれがモーションブラー現象だと看破されると、
たちまちダンマリを決め込んだテレビ朝日は猛省を。