韓国ブームにトンチンカンな発言

昨今の韓国ブームに対し、とある俳優らしきが
「ここはどこの国だよって感じ 気持ち悪い!」などと発言しているようだが、
アメリカの音楽やドラマ、映画の大量流入に関してはどうも思っていないんだろうか。
それどころか、コンピュータ雑誌は仕方ないとしても、
音楽雑誌やファッション雑誌、その他情報誌においてもカタカナ英語のオンパレードだ。

そして、それより何よりアメリカに関して言えば、
「ここはどこの国だよ!」と実際に怒るべき重大な問題が現に存在している。

今年1月沖縄市で、米軍属の乗用車が対向車線にはみ出して軽自動車と正面衝突する事故があり、
成人式に出席するはずだった19歳の男性が亡くなった。
当然、裁判で裁かれると思いきや、このアメリカ人は不起訴処分となった。
「公務中」という理由からだ。

日米地位協定というもがあり、アメリカ軍人や軍属が「公務中」であれば、
こうした事故でさえ日本側に裁く権利はない。
たとえ飲酒運転であってもだ。
正しく、「日本であって日本でない」のだ。

暴行、恐喝、傷害。
これらの犯罪を米兵が犯しても身柄が日本側に引き渡されることは稀有だと言う。
但し、殺人、強姦に関しては「好意的な考慮」などいう小馬鹿にしたような協定運用の改善により、
起訴前の身柄引き渡しが可能となった。

それも沖縄米兵少女暴行事件という、
1995年9月4日、米兵3人に12歳の女子小学生が強姦されるという悲惨な事件をキッカケにしてのことだ。

「ここはどこの国だよって感じ 気持ち悪い」と嘆き憤慨すべきは、
アメリカへの思いやり予算であり、日米地位協定の不条理、引いては日本国内の米軍基地の存在なのだ。

※ウィキべディア 沖縄米兵少女暴行事件」を参考