2005-03-25 詩>夜の時間の深み 夜の時間の深み 生と死のスクランブル交差点で 規則正しく 信号機は切り変わる 明りのおちたプラットホームが 突如 闇に浮かび上がり 先行する光を追って何かが通過していく やがて 静寂は一層硬くなる 誰も知らないことが 誰にも知られず 始まり そして終焉する 扇風機が首をふる 一晩中 その繰り返し 誰もいない部屋で