詩>きみもきっとやさしい寝息を

きみもきっとやさしい寝息をたてている頃だ
夜更かしをしてのひとりきりの酔いは懶惰な午睡に似ている
その寝顔を想いながら
いつしかグラスが空になる

退屈な日々の
このひとときは句読点
また次のセンテンスが始まる
生は正に散文に他ならない

雨がふる
0.5mmの雨すじ
ガラス戸を閉めきれば雨音は聞こえない

ぼくは何処にいるのか
夢の出来事のように きみもぼくも
そして ぼくらの関係も曖昧なままだ