2005-03-15から1日間の記事一覧

詩>午前3時の風は

午前3時の風は 寝息に似ている 雨が降っているのか 心がやけに湿っぽい 昼の喧騒は 旧い記憶 誰も彼も許せそうな気がして 手紙などしたためたくなる 芸術論も哲学も処世術も易しいのがいちばん 僕らは難解になり過ぎた ましてや 生きることなど 一人一人の…

詩>おしゃべりするきみの

おしゃべりするきみの向こうに夜がみえる その夜の向こうに何があるのか しらない ただ半月のように窓があって 見知らぬ顔がじっとこちらをみている 淋しくてたまらないと きみが夢のなかで涙を流すときも きっと誰かがきみの夢をみている きみがそのヒトの…