目蓋の裏に花火があがる 世界最期の仕掛け花火だ なのに どこにも人影がない 群がりたがりの人々は一体どうしたのだろう 十尺玉が天の川にかかると 世界は一瞬間聾になり あらゆる動きがとまった 初めに何が動きだすのか 人生に花火の喩えもあるが 綺麗事だ…
夢にみる空は トルソーの雲を浮かべている 砂丘に立ち それを見上げているのは 幼い頃の僕だ それから数えきれないくらいのヒトと出会い 数えるほどの別れに泣いた ベッドにうつぶせ 夜の長さを測っていると 新たな悲しみが湧いてくる 今夜も夢の入口で 訪ね…
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