詩>夢にみる空は

夢にみる空は
トルソーの雲を浮かべている
砂丘に立ち それを見上げているのは
幼い頃の僕だ

それから数えきれないくらいのヒトと出会い
数えるほどの別れに泣いた
ベッドにうつぶせ 夜の長さを測っていると
新たな悲しみが湧いてくる

今夜も夢の入口で
訪ねてくるヒトを待っている
待ちくたびれ寝入ってしまうのが常なのだが

雲は裸体に形を変えた
抱き寄せた感じに
覚えがある