2005-03-17から1日間の記事一覧

詩>この夜を記念して

この夜を記念して 手首にナイフを走らせる 氷りついた愛撫のように そっと 事もなき日々のために 誰も彼も近しい 絶交したままのユウジンへ 昼間言い争ったヒトにも 気軽に電話ができそうな気がする 大雨洪水警報のでた 午前零時に倣って立っているのは 過去…

詩>風にのってきみを

風にのってきみをどこまでも追いかける いちめんの花畑を越えると そこはやはりいちめんの花畑だった 夢の地平線の向こうに夢がつづいているように そばにいる気配がして振り返ってみるが きみの姿はない そこにひろがる 澄み切った空こそきみに違いない そ…