2005-04-27 詩>部屋 (春) 光は脚を截りとっている 水漕には幻が 指先に見えない棘が 辺りを不在なるものがうろつきまわる 低く翅音のしているような 近くなり 遠くなり 止み また唸り 足音が窓下を通り過ぎる 俄かな陽の翳り 変幻と床に描かれる霞模様 そこここで 生欠伸が惹き起こす 小さな真空 こんにちは いい陽気になりましたね どうも久しぶり 最近はどうです じゃあ あとで さよなら お元気で 明日までもちますか あしたまで 光は踝を截りとっている 花瓶に腐臭が 視界に痛点が---