あり得ない東京オリンピック招致にこだわる裏事情

『そもそも東京でオリンピックが開催される現実性はない。』

スポーツジャーナリスト・谷口源太郎氏は語る。

「石原知事は2016年の五輪に名乗りを上げています。
しかし、08年の北京五輪のあと、12年のロンドン大会を挟んだ8年後に同じアジアで開催されることは慣例でありえない。」
それはそうだろう。そもそもオリンピックは欧米とアジアだけでやっているわけではない。
アメリカもあれば、アフリカもオセアニアもある。
また、同じアジアでも経済発展のめざましいサウジアラビアなどが名乗りを上げてくるだろう。
それらの国々を無視するとなれば当然、公平さを欠く。
まぁ、オリンピックの運営自体、いささか胡散臭いものになってきてはいるが。

「そんなことは関係者の間では常識です。」
「しかも、2016年は12年五輪の選考で惨敗した米国が総力を挙げて招致活動してくるし、5大陸でまだ開催されていない南米が隠れた大本命です。」
メキシコは…北米か。となると、ブラジルあたりがもっとも有力か。

「だいたい、アジア蔑視発言を続ける石原知事では、中国などのアジア諸国が猛烈に反対する。」
そもそもこの問題がもっとも大きい。

「東京が選ばれる余地はない。」
「JOC(日本オリンピック委員会)の本命も2016年ではなく20年招致です」
ということで、2016年の東京オリンピック開催は絵空事のようだ。

にもかかわらず、あり得ないイベントの空騒ぎに
彼は再び巨額の税金を浪費するつもりのようだ。