ユニクロ商品が安い理由の一端がこんなところに。

報道によれば、バングラディッシュで低賃金に喘ぐ労働者が
賃上げを求めて各地でデモを始めたとのこと。
一部では工場施設の破壊など暴徒化する動きもある。

バングラディシュの最低賃金は、月額で¥2,000程度というから驚く。
人件費の安さを売り物に外貨を稼ぎ、成長を続けてきたわけだが、
それは取りも直さず貧困層の生活的犠牲の上に成り立っている。

ユニクロもここに生産委託し、より安価な商品を日本国内で提供してきた。
一人当たりどれだけの生産能力があるのか知らない。
しかし、1日の労働時間が10時間から12時間というから、
月¥2,000となれば、1商品あたりの工賃はタダみたいなものだ。
これは明らかに人権の軽視であり、搾取であって、フェアな商品取引とは程遠い。

労働者の多くは農村部からの手稼ぎ女性たち。
ユニクロで商品を手に取るときには、その一針一針に
彼女らの絶望と憤りと強い悲哀が込められていることを忘れてはなるまい。