2010-11-24 詩>気になる 気になる 肛門科の専門医は コーヒーを飲みに立ち寄ったスタバの ほど近いテーブルで友人と談笑している 美人の横顔を見つめながら 彼女の肛門がどんな形状か 密かに想像するんだろうか その疑問に取り憑かれ 専門医でもないのに道行く女性たちのその部分に ついと思いが走ってしまう ちょっとしたパラノイアになってしまった テレビを見てもアイドル歌手のそれが 映画を観ていても女優のあれが どうしても気にかかる そんな変態がある女性と親しくなった まだ手も握っていない 「ねぇ、スッパイっていう顔してみて」 彼女は実直に唇をすぼめてみせる 肛門科のどの医者も パラノイアに陥っていないのだろうか