詩>夢の入口で

夢の入口で
きみをめぐる想いは夢よりも果てしない
ぼくらはこんなにも近く
こんなにも遠い

求めることを禁じられ
きみに逢えない日々を
盲いた心は
徒に行きつ戻りつするばかりだ

妄執は濃厚に昇りつめていく
衣服を剥ぐに飽き足らず
その裸体を八ツ裂きにして遥かきみを訪ねる

いっそ きみを消してしまいたい
この世からも記憶のファイルからも 完璧に
その存在はただ切なすぎる