本当はずっと前からこんな出会いの予感があった

本当はずっと前からこんな出会いの予感があった
だから あわてふためいたりしないで
あなたの瞳をじっとみることもできた

マリアともキリストとも無縁だが
敬虔な気持ちならボクにもある
ここでいまひれ伏して
あなたの足の甲に口づけることもできる
特別な言葉ででなく心のままを
あなたになら語れるだろう

あしたでは遅すぎる
いつかなんて永遠にやって来はしない
知れたことだ ボクらのありふれた生の中味なんて
掌に掌を包みあい
ルージュをひいたその唇に唇で触れる

いまはまだすべて 夢のなか